文明維新の風
2001年9月11日。U.S.A.における同時多発テロの勃発。
輝かしい21世紀がスタートした年、現代文明の思わぬ弱さを見せ付けられた出来事だった。あれから、ブッシュ大統領は圧倒的な支持の元に、アフガニスタンへ、イラクへと戦火を拡大してきた。
20世紀は戦争の世紀だったといわれる。科学技術が発展し、人々は様々に交流し、衣食住は豊かになり、寿命は伸び、人口は加速度的に増加した。様々な部門で右肩上がりの時代だった。そして、様々な場所で持てる者と持てざる者、あるいは持てる者同士での戦いが繰り広げられた。植民地の時代、帝国主義の時代、二つの世界大戦、東西冷戦構造、まさに20世紀は戦争の時代だった。
そして20世紀は地球環境にとって一つの限界が見えてきた時代でもあった。人類の発展とともに、地球環境は刻々と変化し、生態系が崩れていった。文明5000年の歴史の中で、人類の発展とともに、先ずは森林が破壊されて砂漠化が進み、やがて内燃機関の発明・発展とともに、化石燃料の消費は、大気を汚し、河川を汚染し、オゾン層を破壊し、地球温暖化へと進んでいった。一方では原子力の利用による核爆弾を所有し地球を数百回破壊できるだけの力を持ち、放射能汚染という新たな危険を持つに至っている。
科学技術の発展は人類の生活を大きく変えてきた。それは人口問題に端的に表されている。一説によれば1830年、地球上の人類は10億人に過ぎなかった。100年後の1930年、人口は20億人。それから30年後の1960年に30億人。1975年40億人。1987年50億人。1998年60億人。人類は急激に増加しこのままでは80億人とも100億人とも言われるようになっている。人口爆発である。さらに近代文明が作り上げた、大量生産、大量販売、大量廃棄のシステムでは、地球がもたなくなりつつある。
そして貧富の格差の増大。富める者と富めざる者の格差は益々大きなものとなりつつある。今や人類は文明維新とも言うべき過度期を迎えている。
2005年9月11日。日本では衆議院議員選挙投票日。自民公明党の圧倒的な勝利が伝えられている。これから日本は、世界はどのように動いていくのだろうか。この日を機会にこのページを立ち上げた。